10月8日(土)、荒井小学校用地仮設住宅(仙台市若林区)の集会所で、宮城県レクリエーション協会の山内直子さんと仙台市レクリエーション協会の黒田スミ子さんがレクリエーションによる支援活動を行いました。
荒井小学校用地仮設住宅には、若林区荒浜地域で被災された方が生活をしています。震災前、この荒浜地区の浄土寺では、友引の日には葬儀等が行われないことから、友引の日に体操やおしゃべりを楽しむ「サロン友引の会」が開かれていました。その世話役をしていた二瓶そのさんたちが、「仮設住宅でも続けたい」とサロン活動を再開。震災前に介護予防のためのレクリエーション研修を受けていた縁で、今回、山内さんたちが参加することになりました。
開始時刻の午前10時近くになると、仮設住宅に住む高齢者の皆さんが集まり始めました。中には要介護認定を受けられ、介護をするご家族と一緒に参加される方もいます。
最初は二瓶さんのリードで「赤とんぼ」などの歌を歌ったり、歌に合わせて軽い体操をしました。
歌集は二瓶さんたちの手作りです。その後を山内さんと黒田さんが引き受けました。
「おはよう」と声をかけ合う歌や「ぱぴぷぺぽ」など言いづらい言葉で歌を歌ったり、紙を細長く裂く遊び、サランラップの芯に糸を巻いていくゲームなどを楽しみました。どれも、大きな声を出したり、口や指先、手首、腕を動かしたりするなど、遊びながら心肺機能や普段あまり使わない部位を刺激することを意識したものでした。
グループに分かれてのゲームも楽しみました。新聞紙を丸めて作ったボールを目標に近づけるように投げるボウリングです。ボールが完全な球ではないために、ちょっとずつ違う方向に転がっていきます。時には敵のチームの目標に入ってしまうことも。意外な結果が出るたびに、大きな笑い声が響きました。
サロン友引の会を運営する二瓶さんも被災者です。ご自身の住む場所が、この仮設住宅の地域から離れることとなり、今後のサロンの運営を話し合っているところでした。そこで、二瓶さんの仲間を仙台市レクリエーション協会が支援する形で、このサロンを継続していくことになりました。