同時発声、同時動作、一指示一動作という、アイスブレーキングの手法を効果的に使うことで、安心感や一体感を醸し出し、クラスのムードを和やかにします。

(1)先生と児童全員でじゃんけんをする態勢をつくります。先生がじゃんけんの手を出した後に、同じ手を出すように伝えます。

(2)先生は「じゃんけんぽん」と言って手を上げてグーなどの手を出します。

(3)児童は「ぽん」といいながら、先生と同じ手を出します。

(4)先生と児童たちのかけ合いで、「ぽん」のタイミングを、次第に早めます。

(5)慣れてきたら、「あいこ」の次は「先生に勝つ」「先生に負ける」の順序で展開します。

(6)最後に「あいこ」に戻り、全員で同じ手を出す安心感を共有します。

【焦らずに、ゆっくり進めよう】
盛り上げようと思い、児童のペースではなく、先生のペースで「ぽん」のタイミングを早めたり、次の段階に進んでしまうことがあります。そうなると、ついて来られない児童も出てきてしまいます。先生は次の段階に進める前に、きちんとついて来ているか児童の反応を確かめながら、進めていきましょう。

【最後は全員で「イエーイ！」で締めくくろう】
「あいこ」から「先生に勝つ」「先生に負ける」とステップアップする際に、「次は難しいんだよなあ。挑戦してみる？

これができたら中学生レベルの運動神経だよ」などと声かけをします。最後におまけで、もう一度あいこバージョンに戻り、同じ手を出す安心感を演出しながら、両手でチョキを出して「イエーイ！」で終わると一体感を感じることができます。

【間違った児童に注目せずに、張り切っている児童にスポットライトを】
頭でわかっていても間違ってしまうのが面白いところです。間違った児童を見つけても、流れを止めずに、そのまま進めていきましょう。「ぽん」の声が大きい子がいたら、「元気な声が聞こえてきて嬉しいなあ。もう一度ぽん！」などと、「ぽん」の声出しとリズムを十分に楽しむようにしましょう。